社会人の方がどのようなきっかけで言語聴覚士を目指したのか、
また実際入学してみてどうだったのか、知りたいと思ったことはありませんか?
2017年に本学科を卒業した木佐貫 太陽さんにお話を伺ってみました(´∀`*)ウフフ
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私は大学卒業後、総合商社の営業職に就きました。人間関係にも恵まれ、充実した毎日を
送っていましたが、「もっと人の役に立つ仕事がしたい、困ってる人に寄り添える仕事が
したい」と考えるようになりました。当時、第一リハに通っていた友人に薦められ、
リハビリテーションのこと、話すこと。食べることの専門職である言語聴覚士のことを
知りました。学費や生活費、年齢の離れたクラスメイトとの関係、長らく勉強から離れた
生活を送っていた事など、不安は山ほどありました。
入学時は結婚しており、1年生の時に子どもを授かったため、奨学金制度を利用して学費に
充てました。同期には社会人経験者が多く、同年代や年上のクラスメイトの熱意に大いに
刺激を受け、年下の現役生の明るさに何度も救われました。今でも、同期の仲間との出会い
は一生の宝物と思っています。講師の先生方は熱心で、学びたいという意欲に対していつでも
全力で懇切丁寧に指導頂きました。卒業した今も相談に乗っていただくなど切れ目のない
関係が続いています。仕事を辞めて入学することを許してくれた家族をはじめ、多くの方々に
応援を頂きながら卒業することができたことを心から感謝しています。
卒業後には医療法人財団浩誠会霧島杉安病院に就職しました。霧島杉安病院は地域医療の
中核を担う病院です。リハビリテーション科には約50名のスタッフが在籍しており、日々
多くの先輩方の指導を頂きながら楽しく働いています。急性期、回復期、生活期、訪問リハ
や外来リハ、小児分野も含めた多様なステージで働けるという潤沢な研鑽の環境の下、
現在入職5年目を迎えました。自分次第で対象者の人生を変えてしまう責任を感じながら、
支えになれる方法を常に考える毎日を過ごしています。感謝のことばや笑顔を頂いたときは
心からやりがいを感じます。また、地域の方々の生活に寄り添い、共に歩んでいける仕事に
従事していることを誇りに思っています。
話すこと・食べることに困っている方は地域にはお大勢いらっしゃり、言語聴覚士の支援を
必要としています。私は素晴らしい仲間と共に言語聴覚士を目指す一歩目を踏み出しました。
これから言語聴覚士を目指す皆さんと、一緒に働ける日を心から楽しみにしています。