専門学校は様々な年代の方が在籍しています。
その中でも、社会人の方がどのようなきっかけで言語聴覚士を目指したのか、
また実際入学してみてどうだったのか、知りたいと思ったことはありませんか?
2015年に本学科を卒業した米森 晴基さんにお話を伺ってみました(*^-^*)
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私は2010年の春に工業系の高校を卒業し、電気工事関係を業務内容とする一般企業に就職
しました。ですが、人間関係に悩み、仕事の辛さの壁に当たり、入職から1年後、逃げるように
その会社を辞めてしまいました。
1か月ほど休んだ後に、特にすることも決まっていなかった為、同年3月におきた東日本
大震災の被災地へボランティアに行くことにしました。そこでは、民家の泥のかき出しや
炊き出し、支援物資の運搬などに参加しました。ボランティアを終え、鹿児島に帰った際、
“人に感謝されることを仕事にしたい”と考えるようになりました。もともとスポーツをして
いたこともあり、知人から「リハビリの先生はどうだろう?」と勧められました。
私は、具体的にどのような仕事をするか知るため、自身でリハビリ科のある病院へ連絡しま
した。そこで会った言語聴覚士の先生に、「もし、この仕事に興味を持って、一緒に働くよう
になったらよろしくね。」と声をかけられ、この一言をきっかけに、言語聴覚士になりたい!
と思い、第一リハのオープンキャンパスに参加しました。先ず、1番心配だった勉強のこと、
それから奨学金制度について質問しました。勉強に関しては、正直頑張らないといけないと
思いましたが、社会人からの入学でも奨学金を借りることができるということをこの時に
知ったのは、私にとって心強い追い風でした。さらに、両親の後押しもあり2012年に入学し
ました。
専門学校の3年間は本当にあっという間でしたが、非常に内容の濃いものでした。
社会人からの入学はクラスの中で浮いてしまうのではないか・・と心配していましたが、
クラスメイトの半数は私より年上で社会人経験者も多くいました。入学してから知り合った
のに、もっと昔から仲が良かったかのような友人もできました。時には衝突したこともあり
ましたが、今でも交流があり勉強会やプライベートで会うことも度々あります。
前述していた心配事の『勉強』についてですが、私は高校まで根詰めて勉強した経験はなく、
勉強の仕方や国家試験への不安がありました。しかし、仕事に直結する勉強が授業で学べる!
と思うと、好きな教科がいくつか現れ、3年生になると、国家試験対策の一環でグループ学習の
場を先生方が用意していました。グループのメンバーで互いの得意分野を教え合うことは、理解
することの楽しさを感じることのできた瞬間でした。そして、卒業式・合格発表の日、先生方・
クラスメイトと喜びを共有できたことは今でも忘れられない思い出です。
卒業後は、地元の姶良市にある独立行政法人 国立病院機構 南九州病院に就職しました。
南九州病院は、神経内科病棟、小児科病棟、重度心身障害児者病棟など様々な病棟があり、
各病棟で日々勉強をさせていただいております。また、転勤もある為、毎年数名ずつスタッフの
入れ替わりがあります。いずれ、自分も転勤することがあるかもしれませんが、色々な分野、
患者様、スタッフと仕事や勉強ができることが、今とても幸せに感じています。
現在、私は言語聴覚士として7年目ですが、専門学校での経験は今も私の宝物です。
これからも、私なりにマイペースで頑張っていこうと思います。
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